【富士ヒル】40代からのロードバイクでシルバー獲得!【1年で】

2021年度の第17回大会「富士ヒルクライム」を無事に終えました。

 

翌日、正式なリザルトを確認。

1時間13分48秒。

ぎりぎりのシルバー獲得です!!パチパチパチ。

 

思えば、40代からロードバイクに乗り始め、月に1回程度の平均20km程度のポタライドが基本でした。

 

昨夏から一転、ZWIFTにはまり1年弱のトレーニング。

しんどくて止めたい時もありました。

 

正直、1年前まで「富士ヒル」の事は名前くらいしか知りませんでした。

「富士山は外から見るのが正義。上る?登る?昇?は?」ってな感じで嫌な奴でした。

 

ポタライド中心だったので、ズイフトはじめてのFTPテストは、PWRは2.5倍のど貧脚。

 

そして、今回の記録はこんな感じです。

 

 

パワーメーターが無いのでPWRは測れませんでしたが、感覚的には4.0位かと。

平均速度は19.5km。

 

では、汗と鼻水とシルバーの富士ヒルログです。

 

【富士ヒル】40代から始めたロードバイクでシルバー獲得!

昨年の8月からZWIFT三昧トレーニング。

ローラーは「Tacx NEO 2T Smart 」を使っています。始めた頃頃は、「Build Me Up」等のトレーニングプランを中心にこなしていました。

 

それからしばらくして、ワークアウトやレースで競ったり、「Alpe du Zwift」のタイムトライアルに挑戦していました。

タイムは46分台まで上がりました。

 

「富士ヒル」の一ヶ月前からは練習会に参加。

集団走行やハンドサインなど安全走行を教わりました。

集団走行の経験がなかったので。パワー以外は初心者レベルです。

 

「富士ヒル」参加はノリ的な感じで。

40代で何かを達成するって事は「人生を豊かにする」。って誰かが言ってそうなのでエントリーしました。

 

そして、目標は「シルバー」獲得、70分狙いと決めました。

そう簡単には取らせてくれませんでしたが・・・。

 

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起床

小学生の頃からイベント事は眠れないのはお決まりパターン。

もう43歳。ちょっとは学習しました。

 

眠れない事を予想して前日はあえて睡眠を減らし4時間睡眠。

「CBDグミ」を導入したので、一か月前から睡眠対策万全です。

 

「昨日はよく眠れましたか?」

「よく眠れませんでした。」

 

睡眠時間1時間です。

小学生だったらプールに入れません。

2日で5時間。作戦失敗。

 

とにかく切り替えて、体を動かそうと。

毎朝のルーティーン、納豆ご飯を食べてZWIFTのワークアウト「Start-Stop」で汗を流しました。

 

少し休憩してからジャージに着替え、家族に見送られて出発です。

事前準備は完璧です。

 

そして、方向音痴だって事を忘れてました。

 

駐車場にたどり着けません。たどり着いた駐車場は車3台位しかとめられない駐車場。でも住所は合ってたんですよね。

富士のパワースポットでどこかに迷い込んだんでしょうか。

 

んなわけねーなと、ぐるぐるしていると別のシチズン駐車場を発見。

警備の方に場所を聞いてなんとか到着。

マジ焦りました。

 

スタート 第7ウェーブ

前日の「サイクルエキスポ」は人がまばらだったので参加者は少ないと思っていたのですが、聞けば4,700人に程だそうで、会場は多くのサイクリストがいました。

 

「こんなにたくさんのロードバイクを見るのは生まれて初めて。かっこいい。欲しい。」

 

「欲しい」

「欲しい」

「欲しい」

 

 

なんせ、自転車のイベントは初じめてです。キョどっていると、

 

「おはようございます」

 

先月から練習会に参加しているチームの方です。同じチームジャージを着ていたので声をかけてくれました。

しばらく会話をして緊張がほぐれました。

 

その後別の方も声をかけてくれました。

会ったことがあるのに初めましてと。

スミマセン。

でも、サングラス・マスクでは仕方ないんです。

 

同じジャージを着ている人に出会えるなんて感動です。

同じ山を上っているかと思うと弱ぺダ気分でテンションが上がります。

 

さぁ。いよいよスタートです。

 

約1kmのパレード走行。

富士ヒルのアドバイス、「この区間は計測されないからサイクリング強度で」と何かで読みました。

しかし、サイクリング強度どころか渋滞。一番軽いギアで亀さん走行です。

 

朝、ZWIFTしといてよかった。

 

計測開始!

第7ウェーブの申告タイムは、1時間30分です。

なので、計測開始地点からもスピードはそれほど上がらず。

 

人が多く思うように前に進めません。

強度の上げ下げを繰り返しながら、迷惑をかけない様にくねくね走行しながら前に出ます。

インターバルトレーニングみたい。

 

反対車線には出ではいけないと書かれていたので守っていましたが後ろから来た人が、どんどん反対車線から抜いていきます。

「タイムが遅れてる!!」

なので、こっそり後ろに付いて行きます。

 

1kmを過ぎた時点の心拍は175bpm。プランが大幅に狂いました。平均速度も16kmと遅すぎ。

シルバー獲得にいきなりの赤信号。

心拍を取るか時間を取るか。

 

時間に決まってんだろ!!

 

渋滞が解消されてきたので、一気に速度を上げました。

 

で、上げすぎました。

 

1合目通貨タイムは、予定通りだと思います。

看板を見逃してしまいましたが。

しかしすでに、この日の最大心拍185bpmを記録していました。

 

残り1時間弱を最大心拍数付近で、登らなくてはならなくなりました。

 

何度も前半抑えろと頭に叩き込んだのに。

 

1合目目以降は楽!?

 

「富士ヒルの1合目はおさえ気味で走る」

 

過去の出走者を参考にしました。

 

その通り1合目を過ぎると、傾斜がポイントが減って、平坦に近い箇所も出てきます。

 

そう、ここからは集団走行ゾーンが始まるんです。

下手ではありますが練習をしてきました。

 

 

頭の中のデッキにザ・ブルーハーツ「トレイン・トレイン」をセットします。

栄光(シルバー)に向かって走るあの列車に乗っていこう♪

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・

本当の声を聞かせておくれよ

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

「第7ウェーブ」

トレインなんて存在していませんでした。

夢国の乗り物でした。

 

気付くと頭の中のデッキの音楽がかわっていました。

いるわけないですよね。シルバー狙い。

 

忌野清志郎さんの「サイクリング・ブルース」。

もう富士の峠に愛を捧げます。一人旅です。

 

 

この頃からほぼ記憶が飛んでいます。

一度上げてしまった心拍は元に戻せません。

上がれば上がるほど酸素が薄くなります。

 

ただ、ただ苦しい。

 

ブログのタイトルにある通り坂は嫌いなんです。

背が低くて体重が軽いからって理由で上っています。

本当はロングライドが好きです。43歳です。2児の父です。

 

ヒルクライムの経験は筑波山の不動峠を1度登っただけ。

 

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スバルラインは、小学校の修学旅行でバスで上った遠い記憶。

 

終わりのない坂を何度も登っている感覚。

向かい風ゾーンなんて聞いてない。

 

ギアチェンジの練習なんてしていない。

ガッシャン、ガッシャン。

 

チェーン外れなかったのが救いでした。

 

5千回くらい心が折れかけました。

 

ここで作戦を思いつきます。

遠くにある坂を見るたびに心が折れそうになるので、

「坂を見ない作戦」。

 

前の人のゼッケンだけを見て、一人一人抜いていく。

 

気付くと、ゼッケンが7,000番台はいません。

6,000番台、5,000番台、と小さくなっていました。

 

「確実に上れている」

 

少しモチベーションが上がりました。

 

山岳スプリット地点で抜かれる

4合目を過ぎ、70分切りは厳しく平均速度もかなり落ちていたと思います。

サイコンを見る余裕はが無くなってきました。

 

ここまで誰にも抜かれていません。

そして、スプリット地点で初めて抜かれました。

 

10m、20m、初めて距離が離れる背中を見ました。

 

いかん。

これ以上はなれてはいかん。

なんとか食らいついて最後の平坦区間で引いてもらおうと。

せこい考えを思いつきました。

 

ここでこの日初めてボトルに手をかけます。軽量のため少ししか入れていません。

飲めば少しは楽人なりそう。藁にもすがる思いです。

 

10m、5m、背中が近づきます。

「よし!最後の平坦区間。」

今まで苦しかったのが解放され、パワーがみなぎる感覚。

この時点でのタイムでシルバー確信しました。

 

踏める!!よかった・・・。

 

ゴール前に潜む魔物

 

しかし、速度を上げた瞬間、

 

右ふくらはぎが痙攣

 

その瞬間スピードを落としました。

経験上、これ以上パワーを上げたら動けなる事は経験済み。お肉がグリーンッってなる寸前です。

 

力が入らん。

平坦区間で28kmが限界です。また一人抜かれます。さっき抜いたのに・・・。

ここにきてシルバーへ暗雲。

 

その時、下山してきた?下山待ち?からの声が聞こえます。

 

「あと少しガンバレ!!」

 

明らかに弱っているように見えたんでしょうね。

声援って力になるって実感しました。

かすかな記憶ですが、親指を立てて答えたと思います。ダサっ。

 

 

そして最後の坂。もはや登れるギリギリの状態。右脚が限界。

左足を使って右足をかばいながら「頼むもってくれ・・・。」

 

そして至福の瞬間。

 

「ピピッ」  「ピピッ」

 

あああああああ・・・・・ゴールした・・・・。

 

しばらく放心状態。

あっタイム・・・。

足の痛みでサイコンを止めるを忘れてました。

 

1時間14分8秒。

 

よかった。

正直、サイコン信用してないのでやや不安でしたが。

下山

 

気付けば冷たい雨が降っていました。

クリートを外すことが出来ず、足の痙攣が治まるのを待ちました。

 

しばらく休んで、痛みが落ち着き自転車から降りる事ができました。生まれたての子羊状態。

計測器を返却して下山用荷物を受け取ります。

 

 

シルバー獲得の高揚感、そして山装備に身を包んでいたのでこの時は寒さは感じませんでした。

お腹に仕込んだ新聞紙が暖かくて気持ちいい。

 

「思ったより寒くない。今回は平気だね。」

「前はひどかったからね~。」

 

誰かが言っていました。

 

雨脚が強くなります。

 

「嘘つき。めちゃ寒いじゃないか・・・。いや、雨男の俺が悪いです。スミマセン。」

 

下山はタイムスケジュールが決まっています。

待つこと15分。

雨脚がさらに強くなり、待ち時間の間に体はすっかり冷え切ってしまいまいした。

体がガタガタ震えます。

こんなに富士を愛しているのに。こんな仕打ちをするのかい?

 

30~40人はいたであろうか。もっといたのかな。集団で下りていきました。

当然下り中はさらに寒い。

上りならわかるが、下りが永遠に感じるとは。

雨がひどく景色は全く楽しめない。前の自転車からの大量顔射を浴びながら下る。

 

こんなに長い下りを経験したことが無かったので手が痺れて、痛みに変わります。

ディスクとは言え女性並みに手が小さいのでブレーキがしんどかった。

そしてママチャリのごとく「キーキー」うるさく、それもしんどかった。

 

駐車場について一安心。

やり切った・・・。そして・・・その場で・・・

 

 

 

 

食べきった。カラムーチョ。

 

 

この時点では、正式なタイムは分かりませんでした。

サイコンを使って計測するも初めて。

シルバーじゃなかったら恥ずかしいので誰にも連絡しませんでした。

 

家族に無事に終わった事を伝えて終了です。

 

最後に

体調管理、ギアチェンジ、バイクコントロールと言った部分に関しては、まだまだ初心者レベルだと言う事を痛感しました。

でも、ZWIFT(ズイフト)のワークアウトを続けたら、シルバーを獲得する事が出来ました。

 

ロードバイク乗り始めた頃、坂道では何度も途中で足を付きました。それが嫌で、坂を回避して何度も道に迷いました。

 

体も小さいし、スポーツが得意なわけはではありません。それでも40代でも諦めなければ短期間でシルバーを取る事ができました。

 

今回の「富士ヒル」を終えた瞬間。

最初で最後にしようと思いました。

めちゃくちゃ辛かったです。

心臓が苦しくて、鼻水垂れ流して、脚は痙攣するし。

何やってるんだろうと。

なのでやっぱり、

「坂なんて嫌いだ」

が正直な感想です。

 

しかし、翌日発表されたリザルト見ると年代別では70人以上も上のタイムを出している方がいて、通年なら倍くらい参加していたはず。

 

年代別なら150位くらいでしょうか。

さらに他の年代を合わせたら・・・。

 

まだ先には数百もの階段があるかと思うとなぜか悔しくて、眠れなくて、トレーニング方法を調べている自分がいます。

不思議ですよね。辛かったのに。

 

これが坂バカ脳なんでしょか。

 

そして、最後に今回の富士ヒルクライムの運営の皆様、スタッフの皆様ありがとうございました。

コロナ下で、大会の中止や縮小をされたイベントがある中での開催。当然賛否があり大変だったのは容易に想像できます。「みなさんの大好きな富士ヒルクライムを無くさないためにも感染症対策にご協力をお願いします。」印象的なアナウンスでした。

 

はじめてロードバイクのイベントに参加しましたが、改めて自転車が好きになりました。

 

「富士ヒル最高!」

 

そして、一番感謝しているのはもちろん家族。わがまま親父に付き合ってくれました。この一ヶ月イライラしてたり上の空だったり迷惑かけちゃいましたね。

ありがとう。

 

 

 

帰ってからゴールドへの妄想をしてみました。

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